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シャンパーニュを旅する
シャンパーニュ地方では、ブドウ農家とシャンパーニュメゾンが共になって毎年聖ヴァンサン(英語=聖ヴィンセント)の日を祝います。毎年1月に、各村のブドウ農家やワイン生産者が集まり、守護聖人に前年の収穫を感謝し、新たに始まる作業の加護を祈る行事です。
聖ヴァンサン、ブドウ農家の守護聖人
なぜ聖ヴァンサンがブドウ農家の守護聖人となったのでしょうか。これには諸説があり、正確なところはわかっていません。
聖ヴァンサンの日(1月22日)が、クリスマスと正月の直後にあたり、守護聖人を祝うのにふさわしい静かな時期だから、という人もいます。
太陰暦では、聖ヴァンサンの前後がブドウ畑の作業再開に適した時期だから、という説もあります。
そして、ヴァンサンVINCENTのつづりの中にフランス語のワインにあたるVINという言葉が含まれるから、というもっともらしい説もあります。
1930年代に聖ヴァンサン大兄弟会が設立され、シャンパーニュ地方に100余りあった小さな兄弟会をまとめました。これは319の村に相当します。
しかし、この祭は長い間、村単位で行われてきました。共同で大規模な祝祭行事を行うアイディアが生まれたのは、1991年、ブリジット・シャンドン=モエ、ジャン=ポール・メダールおよびエペルネー兄弟会会長のミシェル・ジャニソンのイニシアティブによるものです。
エペルネー生まれの大規模な祝祭行事は、今ではシャンパーニュ地方を代表する各地でも定期的に催されるようになりました。たとえば、1998年にはランス大聖堂で、2007年にはサン・レミ聖堂で、2000年と2010年にはトロワで行事が行われました。
ブドウ栽培者とシャンパーニュメゾンのバランスを保つという原則に基づき、シャンパーニュ委員会同様ここでも、大兄弟会の会長は、シャンパーニュメゾンを代表するエヴリーヌ・ロック・ボワゼルとブドウ栽培者を代表するモーリス・ヴォルローの二人が共同で務めています。
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