Vendange en Champagne

シャンパーニュ地方のブドウ栽培者

シャンパーニュ地方のブドウ畑を形作る人々

ブドウの房

ブドウという名の大切な宝 

何世紀もわたって、シャンパーニュ地方のブドウ栽培者は、テロワールの特性を最大限に引き出すために作業に励んできました。 ブドウ栽培者たちは、一年中、環境に配慮しながら最良のブドウを実らせるために熱心に畑を手入れし、大切にブドウの樹を育てています。 

ブドウ栽培者はシャンパーニュ造りに情熱を注ぐ人々です。 その作業は単にシャンパーニュ地方のブドウ畑での作業にとどまりません。 シャンパーニュのテロワールは、多様性に富んだ無数の区画によって形作られています。 ブドウ栽培者は長年にわたってこのテロワールを注意深く観察し、特徴を理解し、その特性をワインに表現してきました。  ブドウ栽培者の作業とはまさにそうした行為です。

テロワールをめぐるこうしたノウハウは、テロワールを通じて共有されます。 シャンパーニュという一つの家族の中で、愛情と誇りを込めて次の世代へ受け継がれる情熱と卓越性の追求。しかし、そこに革新の精神を忘れてはなりません。 技術革新は、これまでにもシャンパーニュワインの品質と世界的な名声を高めることに貢献しました。そして今後もそうあり続けるでしょう。 

現在、シャンパーニュ地方には1万6,000以上のブドウ栽培者がおり、シャンパーニュ原産地の畑の90%近くを所有しています。 小さい農家から大きな農家まで、ブドウ畑に注がれる愛情は全く同じです。 
 

Vignes enherbées

シャンパーニュの文化

ブドウ栽培・ワイン生産者とシャンパーニュメゾンは持続的発展の担い手

シャンパーニュ地方はブドウ栽培地として世界で初めて炭素評価を実施しました。 持続可能な成長はシャンパーニュの人々にとってきわめて重要な価値観であり、一人ひとりが常に進化を目指す継続的改善アプローチに熱心に取り組んでいます。 現在、ブドウ栽培地の半分以上でエコ認証を取得しています。 2030年までに100%認証取得が目標です! 

さまざまな事業形態

20世紀の中頃まで、シャンパーニュ地方のブドウ栽培者はもっぱらブドウの生産を行い、収穫されたブドウはシャンパーニュメゾンが買い取って ワインを生産・販売していました。 

1950年代から、「マニピュラシオン」のシステムが登場します。 協同組合員で収穫ブドウの圧搾と貯蔵を行う一部の栽培者がその例です。 シャンパーニュのブドウ栽培地のあちこちに、100を超える協同組合があり、圧搾 醸造を行っています。 また、一部の栽培者や生産者が集まって共同ブランドのもとにシャンパーニュを販売することもあります。

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Vendanges en Champagne avec village

自分の畑で収穫したブドウからつくられた原酒を使って醸造を行い、自分のブランド名で販売する場合もあります。 これはレコルタン・マニピュランと呼ばれます。

とはいえ、シャンパーニュ地方のブドウ栽培者が収穫したブドウの大半は、現在でもシャンパーニュメゾンが買い付けしています。

Élaboration

シャンパーニュの文化

レコルタン・マニピュランとは?

ブドウ栽培者によって造られたシャンパーニュかどうかは、ラベルを見ればすぐわかります。 「RM」(Récoltant Manipulant)の記載があれば、ブドウ栽培者が自分の畑で収穫したブドウから造られた原酒を使ってシャンパーニュを作り、販売していることを意味します。

SGV

シャンパーニュ地方ブドウ栽培・醸造業者組合

ブドウ栽培者の利益の擁護は、シャンパーニュ地方ブドウ栽培・醸造業者組合(SGV)によって保証されています。 SVGは1904年に発足し、シャンパーニュ地方のブドウ栽培者の99%以上が集まっています。

SGVの目的はさまざまなで、 シャンパーニュ産地の利益の保護、事務、財務、法務におけるブドウ栽培農家の日々の事業支援などがあります。

シャンパーニュメゾンとブドウ栽培者のユニークなつながり

原料を生産するブドウ栽培者と、ワインの3分の2を製造・販売するシャンパーニュメゾンという組織編制は、シャンパーニュ地方の特色の一つです。

ブドウ栽培・醸造業者組合は、シャンパーニュメゾン組合とともに、シャンパーニュ委員会を代表する同業者組織の一つです。 シャンパーニュ委員会は、この素晴らしいテロワールを大切にしながら日々未来を切り開いていくための共有と協調の場となっています。 詳しくはこちら:

 シャンパーニュ委員会