シャンパーニュ地方を自転車で巡る

ランスには、素晴らしい文化・歴史遺産が数多く残されています。 中規模のこの街は、自転車で散策するのにちょうどいい大きさ。 ユネスコ世界遺産に登録されているノートルダム大聖堂やトー宮殿を始め、古代のマルス門、フォーラム広場下のガロ＝ローマ時代の地下聖堂、中心街のアールデコ建築など、街を象徴する見どころの探索をお楽しみください。

トロワは、かつてシャンパーニュ地方の首都であり、現在は同地方で2番目に大きい街。 歴史と文化が凝縮されたトロワは、温かく親しみやすい街でもあります。 自転車に乗って、美しいハーフティンバー様式の家々が建ち並ぶ狭い路地に迷い込んでみましょう。 ダンピエール河岸、サント・マドレーヌ教会、オテル・デューなど、その他の見逃せない場所の探索もゆっくりお楽しみください。

マルヌ運河のかつての曳航道には、サイクリングロードが整備されています。 このルートでは、地区の誇る至宝を落ち着いてじっくりと発見することができます。 ご希望であれば、行きは電車、帰りは自転車という楽しみ方も可能です。 マルヌ川の両岸には、人の手によって巧みに作られたブドウ畑が連なる丘陵が広がり、目を楽しませてくれます。

あまり知られていない場所へ行ってみたいとご希望ですか？ それなら、マルヌ運河サイクリングロードの終点となるドルマンを過ぎて、さらに先まで進んでください。 シャトー＝ティエリまで行けば、シャンパーニュ地方の玄関口の一つであるエーヌ県のブドウ畑の風景が楽しめます。 トレル＝シュル＝マルヌのモンクヴァン（Montcouvent）という地名の場所に立ち寄って、そこでかつてどのような出来事が起こったのか知るのも一興です。

グローヴは、丘陵地帯の窪地にある小さな村です。 登るのが大変でも、がんばって丘の一つに登ってみましょう！ 頂上からは、ブドウ畑の息を呑むような美しい風景が見渡せます。 ここでの休憩の後は再び自転車に乗って、別の眺望ポイントであるモン・テメを目指します。

トロワの南、サン＝ジュリアン＝レ＝ヴィラから、自転車専用のサイクリングロードを利用します。 オリオン森の湖のパノラマを堪能できる42kmのコースです。 ハーフティンバー様式の家など、この地方の典型的な建築物を眺めながらの散策をお楽しみください。 新鮮な空気を吸いこんで、気分もリフレッシュできます！

シャンパーニュ地方といえば、もちろんブドウ畑。 しかし、森林に代表される素晴らしい自然遺産もまた、発見するに値するものです。 モンターニュ・ド・ランス地区には、 「Chêne à la Vierge」（シェーヌ・ア・ラ・ヴィエルジュ）、「Hautvillers」（オーヴィレ）、「Faux de Verzy」（フォー・ド・ヴェルジィ）の3つの国有林があります。 自転車で散策できるコースがいくつも設けられており、 ちょっとしたリフレッシュに最適です。