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シャンパーニュのテロワールを構成する主な3要素である、気候、土壌と地下層、地形は、その特徴ある組み合わせにより、他の地方には見られない特性を持った「ミクロテロワール」ともいうべき風土を生み出しました。15,000人のブドウ栽培者らは、この特徴を最大限に生かしたブドウ栽培を行っています。
「ブドウ栽培、ワイン生産におけるテロワールとは、一定の特徴を持った物理的生物学的環境と、そこで人々が実践するブドウ栽培・ワイン生産との相互作用をもとに集合的知識が形成されている限定的空間のことで、この空間から産出される製品に固有の特性を与えるものである」
国際ブドウ・ワイン機構は、グルジアのトビリシで2010年6月に開催された年次会議において、この定義をテロワールの公式コンセプトとして採択しました。
今日、シャンパーニュの名は世界中に知れ渡っていますが、それを生み出すテロワールはそれほど知られていません。実はシャンパーニュ地方でブドウ栽培が始まったのは、紀元後すぐのことで、原産地統制名称で地域が限定されたのは1927年のことでした。
地理的に北に位置し、また、厳しい気候条件、特徴ある地下層、丘陵地帯における栽培といった要素から、他には見られないテロワールが形成され、それがシャンパーニュに真似のできない独自性を与えています。
シャンパーニュのテロワールは大きく4つに分かれます。
シャンパーニュのテロワールは、他の産地に比べ、緯度が特に高く北に位置していること、大西洋気候と大陸性気候の両方を併せ持つことが特徴です。
テロワールの特徴を生み出す要因のひとつは、その地層です。石灰岩が主成分であるため、自然にブドウの木に水分が行きわたります。
ブドウの木の日照を高め、過度の水分を排出するなど、この地方の地形は大きな役割を果たしています。
シャンパーニュの自然は変化に富み、そのテロワールに数え切れないほどの多様性をもたらします。テロワールを構成する主な3要素、気候、地下層、地形の組み合わせも、パーセル(区画)ごとに独自のものが生まれます。